冷や汗をかく。

 昨日、新年早々、やばい、と思った。
ほんと、あかん、と思いけり。

高速道路を運転中、

なんかカタカタと音が。

もうずいぶん走ったからな〜と、
10万キロ超えた愛車をねぎらってたら…

半ドアのマークが点灯!!

高速なので停めれないし止まれない…
どこのドアかとおそるおそる探したら…運転席!!

すこし浮いてる・・・

ドアを開け閉めするときに持つところを
持ってみたら・・・風圧でぐらぐらしてて・・・

あかん、思いました。

10キロほど先のパーキングに入るまでの
道のりが長いこと長いこと・・・

ドアが壊れてふっとんでったらえらい事故に
なったと思うと、無事にパーキングについてからも
恐怖でした。

高速乗る前に確認しようと心に誓った昼でした。

at 00:44, 3youth, しゃけ

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あけました

みなさま、どもども〜
あけおめ〜

昨年はいろいろとお世話になりました。
結婚式でもいろいろとありがとうございました。
お礼をしていなかったと思うのでまたたらふくにでもいきましょう!

昨年はいろいろとあった年でしたが、最近特に言葉の難しさを痛感しているので
またの機会にしましょう。

さてさて、最後に勝手ながら、そして唐突ながら昨年度の気に入ったドラマベスト3をあげてみます。
普段ドラマをあまり見ないのでかなりの独断と偏見です・・・

3位
高校生レストラン

2位
坂の上の雲

1位
11人もいる!
→こちらオススメ!

それでは、今年も宜しくお願いします。

at 21:30, 3youth, はせ

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MY

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ということで、よろしくお願い致します。

リンクを以下に記述しておきますので、
ご覧になって頂ければ幸いです。

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at 07:39, 3youth, hiro

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年間チャンピオン

 世間は、サッカーで盛り上がってたと
思うのですが、我々はひっそりと、
「卓球年間チャンピオン」の座をかけ、
とある体育館へ。

今日勝てば、全てが報われる。

仕事で夜中に帰っての自主練。
不審者と間違われてただろう夜のダッシュ。

今日ですべてが報われる。

そんな思いで勝負の場に。

普段なら、終わってからの酒が楽しみで、
勝負というよりも汗をかくくらいしか
思ってないのですが、本日は違って真剣勝負。

勝いたい。

イナ。

勝ちたい。

勝つんや〜!!うぉぉぉ〜!!

っと燃えてたのですが、試合前にサッカーの話(特にメッシ)
で盛り上がってしまったのがいけなかったのか
(もちろん実力、集中力不足が最大の原因)、
あと一本のところで敗北。

カットマンでもないのに、かなり厳しい落下点を
イメージして最後決めにかかったら、ボール1個分
枠からはみ出しました。

外してもいいから本来の武器のスマッシュで
打ち抜けばよかったと心底後悔する夜。

泣きの一回で年内スケジュールが合えば、
ランカーたちと再戦できるかもしれないので、
今度こそ、悔いが残らない戦いをしたい。

勝負には覚悟が必要だと、つくづく思った夜。
続きを読む >>

at 00:24, 3youth, しゃけ

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あなたが生まれてきた理由

生まれてきた理由が診断出来るらしい。

やってみたら、『前世の罪を償う為』だった・・・・

前世で何やったんだろ????誰かおせーて。

 http://shindanmaker.com/68253

at 21:41, 3youth, きんぐ

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ハロウィンの宴

  スケベ笑いのような表情にくりぬかれたカボチャ。 

 そのすぐ近くで不肖鴉もきっとスケベ笑いを浮かべていた事であろう。妖怪っぽさという意味ではジャックランタンを越えるかもしれない不肖鴉、頭の中の単純さでもくり抜かれたカボチャを上回っていたかもしれない。 

 何せ目と鼻の先、というか鼻息まで届きそうな距離でビキニの若い娘が悩ましげに踊っているのである。頭の中がそれでいっぱいにならない男が居たとしたら、そいつは既に男ではない気がする。 

 「最高だね!もういつ死んでもいいわ。」 

 隣で楽しそうに踊っている婦警さんにそう言うと、彼女はにっこり笑ってこう言ったのだった。 

 「ですよね〜。分かりますよ。超幸せそうだモン。」 


 市内唯一といっていい日本人向けのハコ、鈴鹿SPARK。ショッピングセンターの屋上で産声を上げ、移転して営業を続けていたのだが、このたび諸事情により閉店する事になったのである。名残を惜しみに…というほど通っていたわけでもないのだが、ラテンにもすっかり慣れてしまって目新しさがなくなってきていたところなので、顔を出したのである。 

 ハロウィンという事で仮装すると安くなるらしく、開店から三々五々に集まってくる女の子達は思い思いの仮装を楽しんでいるのだが、ラテンと違い、何故か婦警さんやキャビンアテンダントの格好をした人が多い。それはハロウィン関係ないじゃん単にコスプレじゃんとも思うが、細かい事はまあいいのだろう。無論、不肖鴉的にも眼の保養になるので全く問題はない。無論小悪魔や魔女ファッションの人も多くて、やっぱりハロウィンは仮装イベントなんだなあという感慨がある。 

 …が、対して男性陣はなぜか兵士スタイルの人が二人とサッカーボールが独りいただけで、あとは大人しいものである。こういうイベントは女子のほうが気合が入るものなのだろうか。 

 にしてもすごいねその格好。自分で作ったの? 
 「買った奴リメイクしただけだよ〜」 
 そうなんだ…。可愛いと言うかセクシーだ。 
 「え〜?ホント?ありがと!」 
 なんていうかねえ、楽園だよここ。 
 「みんなすごいよね〜」 
 まあ一番はアナタだと思うけどね。すごいスタイルいいもん。 
 「うまいんだから」 
 うまいついでに美味い酒おごらせてよ。 
  
 ああ、ハチミツのツボに落ちたプーさんってこんな気分なんだろうなと思いながらハイネケン。個人的にもツボである。 

 何人かコナをかけ…取材して一緒に飲んだりしていたのだが、そのうちライブが始まると場内は完全に熱狂の坩堝に叩き込まれた。みんな若いもんなァ、鬱屈したエネルギーの吐き出しも必要だろう。 

 …などと書いているが、書いている本人が最前列ではしゃぎまくっていた加齢臭漂うナイスミドルなのだから説得力は怪しいものである。 

 そうこうするうちに今度はショータイムということで、先述のビキニ姐さん達が現れた。面白い事に、男性陣は後ろのほうに下がっていくのだが、女性陣がかぶりつきで見ている。テレの問題だろうか…。無論不肖鴉はかぶりつきである。しり込みしてちゃ損でしょうが。 

 DJブースはそのお姐さんたちの後ろにあるのだが、なかなか壮観だったのではないだろうか。セクシー姐さんたちのむこうにかぶりつきで幸せそうな不肖鴉、その横を取り囲むように婦警さん…。その場面の写真でもあったら譲ってもらいたいものである。不肖鴉、カンオケに入れて向こうに持っていく。


 それにしても、なかなか日本人もやるではないか。その後、連絡が入ったので近所のラテンディスコにも行ってみたのだが、流石にSPARKの沸騰したテンションに比べると、ちょっと熱めのお風呂程度だった。まあ、いつになく日本人女性が多かったのでみんな緊張していたのかもしれないが…。 


 それにしても、事情があるとはいえあんなハコがなくなるのは寂しいものである。まあお隣の四日市でも行けば似たようなところはいくつもあるのだが、自分のツボがなくなるという事自体が寂しい。 

 が、ショッピングセンターの屋上からなくなったときも結局今の場所で再開したのだから、また再開してくれる事を祈るとしよう。…その折にはぜひビキニ姐さんを所望する。 

at 17:39, 3youth,

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夜風はさらりと吹き攫う

 秋風は物悲しい。 

 それは恐らく、春風がもたらした明るいものを、さらりと吹き攫っていくからではなかろうか。 

 そして今夜の夜風は増して悲しみを乗せている様に思う。別れの風だからである。 


 「俺、東京行くわ。」 

 親友と言っていいペルー人のそう告げられたのは、一週間前のラテンディスコで、だった。 

 そりゃまた急だな…、何で? 
 「彼女は俺を裏切ったな。俺の従兄弟と浮気した。だから俺はもう遠い、遠いところ行きたいだからな。」 
 …そうか…。 

 帰りがてらちょっとドライブしようぜ、と誘ってうろうろする事にした。 

 車中、ぽつぽつと思い出話しになる。 

 思えば随分俺たちの付き合いも長いよな。 
 「憶えてるか?一緒にカノジョの車チェイスしたの」 
 ありゃ随分とムチャだったが面白かったよな。 
 「それに俺の従兄弟のセンセイだったのには驚いたよ…」 
 縁が有ったんだろうな。 
 「縁ってなんだ?」 
 難しいけど…。神様が俺とお前を友達にすることはむかしっから決まってた、って事じゃないかな。 
 「そうだな…。…こんなに仲のいい日本人が出来るなんて思わなかったよ。」 
 …俺だってそうさ。 


 流れる景色が明けていく中、ふと見ると泣いている。 

 …悲しいときは泣けばいいんだ。男でも悲しいだろ。本気で好きだったのなら、それはいい事なんじゃないか。 
 「…そうだな。お前、優しいな。」 

 そうでもねえさ。普通さ…トモダチだもんよ。 



 その後、どうしてももう一度会いたいから、と連絡を取った彼女との待ち合わせ場所まで送って、二人が話し始めるのを見てからその日は帰ったのだが。 


 一週間経って会った奴は、随分とスッキリした顔になっていた。秋風の洗礼を受けて、少し男の修行が出来た…といったところだろうか。 

 寂しくなるよ。 
 「俺もさ。あー、でもまた俺たちの誕生日には戻ってくるよ。」 
 ああ、そうだったな。奇遇な事に誕生日、一日違いだもんな。 
 「動けなくなるまで飲もうぜ、そのときは。」 
 そうだな。そのときを楽しみにするか。 
 「ちょっと長い旅行みたいな事でしょ。」 
 そうだそうだ。 


 先にお暇することにして軽く別れを告げたのだが、回りの女の子のお尻を眺めるのに忙しい割りに、奴は見送りに出てくれた。 

 「日曜日に家族や親戚とお別れのパーティやるかもしれない。来てくれるか?」 
 当たり前だろ。 


 じゃ、そのときに、という事で外に出る。 

 秋の夜風はさらりと冷たく、…でもどこか優しく甘い香りがした。 

at 07:10, 3youth,

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ラテンの洗礼・従姉妹編

  子供の頃、テレビでどこかの探検隊がアマゾン川のピラニアの危険性について説明している画像を見たことがある。ピラニアのいるところにブタだかウシだかを投げ込むと、水面が沸騰したようにピラニアが湧いて出て、あっという間に残ったのは骨ばかり…という映像である。

 不肖鴉、それを思い出していた。


 そもそもの発端は一通のメールである。

 「ねえねえ鴉兄い、木曜日にラテンディスコってとこ連れてってよう。金曜日休みだから。」

 こんなメールが従姉妹から届いたのは、月曜の事だった。少し前に遊びに来た際、ラテンディスコがいかにエキサイティングで面白いか、というハナシを面白おかしくバーの止まり木で酒のつまみに語ってやったのを憶えていたようなのである。

 この従姉妹、ちょっと健やかに育ちすぎたところもあるが、顔立ちはAKBのこじはるにちょっと似ている上に抜けるように肌が白い。性格もいい上に21歳とお年頃でもある。はっきり言って自慢の従姉妹である。

 …それがラテンディスコに行くと言うのである。ご想像いただきたいのだが、これはウシを連れてアマゾン川にダイブする様な物ではないのだろうか。ペルーに鴨鍋の風習があるのかないのか知らないが、これは鴨にネギを背負わせて送り出すようなものではないか。つまり、危険極まりないのではないだろうか。

 そんな心配が文面を見た瞬間、速攻で首をもたげた。ラテン男子の女好きは世界有数なのである。心配にならないほうがおかしい。

 …でもまあ、俺が横に張り付いてれば大丈夫か。

 いいよ、連れてってやる。
 「わーい!やったあ。」
 でも一応覚悟はしとけよ。物凄い勢いでピラニア…男が群がってくるから。
 「うん。だいじょうぶかなあ。」
 ま、俺がエスコートするから大丈夫だけどさ。楽しみにしときな。

 そういうわけで。

 近所のバーで電圧を上げてから乗り込む事にした。何分、従姉妹に取ってみればこれがラテンデビューであり、最初の印象というものはある意味一生ついて回るのである。法事や新年会で顔を合わせるたびに

 「アレはひどかったわ…」

 などと言われるのは、従兄弟の兄ちゃんとして避けたいではないか。それならまだいいが、伯父に手をついて平謝りするような事になったら目も当てられない。


 祈るような気持ちでドアを開ける。保護者面談の後で家に帰るときの物凄く嫌な緊張感。アレに近い。

 が、店の中は割と閑散としている。早めの時間だった事もあってか、まだ客があまり入っていないようである。そして女の子のグループが二つ、先客としている。言い方は悪いが、餓え切った狼の牙から子羊を守るにはなかなかいい鉄の壁があるということである。

 まあ、ちょっと安心かな、と思ったのが甘かった。

 普段、私を見ても軽く手を上げて挨拶する程度の顔見知りが、物凄く丁寧に挨拶をしに来る。しかもいつもはスペイン語なのに、今日に限ってよそ行きの頑張った日本語である。

 「…で、この子は?」

 やっぱりそれか。羊を食べる前にペーターに挨拶しただけのようである。でも、それもどうなんだろう。いきなりウシに食らいつくピラニアのような蛮行も困るが、だからってピラニアに「ねえダンナ、このウシ食べるけどいい?」とか言われても困るではないか。

 そういうわけで先手必勝。

 ああ、これは俺の従姉妹。こういう場所は初めてだからちょっと驚いてる。スペイン語は出来ない。踊るのも出来ない。…まあ、今日は初めてだからな。その辺宜しく頼む。

 そういう事を先に申し述べておく。幸いこの店では不肖鴉、それなりに顔なのでこう言っておけばそうそう手も出してこないし、ちゃんとその辺は彼らも分かっているのである。

 食べられる前に機銃掃射。ある程度間合いを取ってやらないと、押しの強さでは世界有数のラティーノスである。危険が危ない。

 まあ、慣れてきたら軽く踊ればいいと思うが、今のところベシート(頬をくっつけあうラテン挨拶)にも目を白黒させている上に、目の前でカップルが腰をくっつけてかなりセクシーなダンスをしているのにぽかんと口を開けている状況である。まだ刺激が強すぎるであろう。

 例えばアナタが宇宙人に拉致されて「あ、緊張しなくていいよ。その辺で楽にしててねー。…あ、お茶飲む?」とか言われても、そうそうすぐにリラックスは出来ないであろう。お構いなく、とか言う程度が精々であろうと思う。

 それでなくても店内の男ほぼ全員が挨拶しに来るのである。どんだけ日本人女性好きなんですかあなた方。

 「…やっぱすごいね。」
 大丈夫か?
 「うん。全然大丈夫。」

 それでもまあ導入はなんとか巧く行ったようである。…それにしてもお前ら。俺がピンで来た時とは挨拶の丁寧さが雲泥の差じゃねえか。見てて気分いいくらいだわ。


 やがてある程度客が入り始め、不肖鴉の友人もやってきた。まあ、こいつは大丈夫だろう、彼女もいるし。というわけで紹介し、一緒に飲み始める。

 どうだ?
 「最初はびびってたけど、超楽しい!」

 よしよし。順調である。

 そういうわけで、カウンターの中の知り合いセニョーラに声をかけて先ずは不肖鴉が目の前で踊ってみることにした。エキシビジョンというには下手だが、まあ基本のステップくらいは分かってもらえるだろう。

 「鴉兄、うまいじゃん!」
 そうでもないけど、まあこのくらいできれば最初は十分だろうよ。

 言うと、ちょっと興味が出てきたようで真似している。

 おい、ダンス教えてもらってみる?
 「うん…。でもホントわかんないんだけど。」
 俺も隣で一緒に踊ってやるから。

 そういうわけでもう待ちに待っていたという感じの友人に出動を要請する。…お前のそんな笑顔初めてみたんですけど。忘れてくれるなよ、お前には彼女がいるんだぜ。最悪チクってやるからな。


 不肖鴉、子供どころか嫁も彼女もいないが、気分はまるでお父さんである。良かった、俺独身で。娘なんかいたら心配で心配で夜も寝ないで昼寝してしまうかもしれない。まあでも、従姉妹でも心配なものは心配なわけで。


 多分従姉妹に取ってはあっという間の4時間だったと思うが、いつの間にかペンギンのコロニーのように集まってきていた男性陣が酔っ払い始めたのを汐に、帰る事にした。

 じゃ、帰るわ。
 「この子も?」
 当たり前だ!

 かえると分かった瞬間から、まだ早いだの俺が送っていくからもっと飲めだのという騒ぎが始まったので、手を引いてさっさと出ることにした。油断も隙もありゃしねえ。


 で、反省会を兼ねた早朝のファミレス。

 で、どうだったかね。
 「すごかった!ホントにすごい勢いでナンパされたし。」

 まあ、一般的な日本人女性が一生にされるだろうナンパの回数はあっさり超えただろう。

 「でも超楽しかった!ツイッターで報告したら、トモダチも行きたいってさ。」
 …そうか。
 「また連れてってね」


 ………うん……

 気に入ってもらえたのはいいが、ひょっとして俺はとんでもないフラグを従姉妹の人生におったててしまったのではないか…。そんなことを考えながらすっかり明るくなった窓外の町を眺めていた。



 …ちなみに泥のように眠って目が醒めると、物凄い数の着信履歴がついていた。用件はどれも同じだった。

 「あの超可愛い子、次はいつ来るんだ」

 お後がよろしい…のかどうか、それは分からない。
 

at 07:08, 3youth,

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糸と糸

  人の人生はよく一本の道に例えられる。 

 無論それは自分に照らし合わせれば誰もが思うとおり、平坦な一本道ではない。数知れない選択肢を孕み、断絶に近い曲がり角もあればジリジリと焦燥に駆られるような停滞もあるであろう。 

 だが、そのたよりなくも愛しい一本一本の道も、巨視的に見れば一本の絹糸のようなものなのかもしれないな、などと最近は思う。交差し、綾なしながら世界という錦を成り立たせる、一本の絹糸である。どんなに世界が美しかったとしても、この一本一本の糸がなくては成り立ちはしないのである。愛憎蠢く世界ではあるが、例えばあなたという糸が一本抜けてしまったとしても、絹という世界には傷がつく。 

 そして、人生が絹糸であるならば、出会いと別れはその交錯である。複雑に絡み合うこともあればあっさりと交差するだけで二度と出会わない糸もあるであろう。その複雑な陰影には嘆息させられる事もままある。 



 …こんな事を思いながら、自分のベッドですやすやと正体もなく眠るブラジル娘を眺めていた。 


 シリアスな書き出しの後にどっちらけな展開、というのは不肖鴉の文章にはよく見られるお約束なのだが、考えてみればこの夜というのはハナっから間抜けな展開だった。ラテンディスコの盛り上がってくる時間を待って参上するかと、寝床でゴロゴロしていたらすっかり寝過ごしてしまったところからハナシは始まる。 

 で、ディスコに出かけてみると、ひそかに思いを寄せていた娘が恋人とやってくるわ、知り合いのオバサンに振り回されるように踊らされるわ、肝心のアミーゴたちは来ないわ、と踏んだり蹴ったりだった。というか、ピンヒールで踏まれたり蹴られたりといった気分である。Mッ気のある紳士淑女諸賢にはいいのかもしれないが、不肖鴉そこまで人生の深奥を究めているわけではない。そして、やっと来たアミーゴはとどめのように「彼女に連れてけって言われたから来たけど、超気分悪いんだよ、昨日飲みすぎて。」などとはなっから戦意喪失。あんまりである。 

 もうクルマはココに置いて貰う事にして、極私的にテキーラ祭りでも開催しようかと思っていたのだが、もういい加減朝に近くなってから、夜はマンネリを詫びるかのように急展開をみせたのである。 


 切っ掛けは激烈にボラーチョ(酔っ払い)になった日本人男性だった。不肖鴉以外で単独で来店する日本人は珍しいのだが、酔い方がダメなタイプらしく、くだはまくわ携帯落とすわと、スタッフが嫌な顔を隠そうともしないくらいの大虎である。 

 一応同じ日本人のよしみで一緒に携帯を探してやったりしていたのだが、折悪しく今度はラテン名物ケンカが始まった。お互いに上半身裸になってダメな北斗の拳状態で威嚇しあっている。 

 面白いけどマズイねえこれは…と思っていると、今度はいい口実を見つけたとばかり酔っ払いがそっちに絡み始めた。ああ、キミはなぜそうもトラブルが好きなのだ。いつか肩ロースのようにさっくりやられちまうぜその性格。 

 もう玄関も店内も、完全に祭りである。時間も時間なので累が及ぶのを恐れた客たちがこれ潮時と帰っていく。全く、確かにテキーラ祭りの企画書を脳内で作成するくらい退屈ではあったが、何もこんな爆薬を仕掛けることはないだろうに。花火師か貴様らは。 

 何とか事態は収束したので店内に戻ったのだが、すでに店じまいの様子である。いいところなし。なんという夏の一夜であろうか。某ビタミン剤のCMで言うと「ファイトー!不発!」そんな感じである。 

 やれやれと思っていると、ツンツンと肩を叩かれた。ボランティアで勉強を教えているペルー人女子の家で何度か会った事のあるブラジル娘である。 

 どうした? 
 「ケンカ見てるうちに、一緒にいたトモダチみんな帰っちゃった…」 

 なんだそりゃ。高速のSAでトイレに篭ってる内に置いてけぼり食らうヤツみたいじゃん…。 

 で、要は送っていけという事なのである。 

 …まあ、いいけどさ。 

 ところが、クルマに乗り込んでみると言う事の雲行きが怪しい。やれ、家に誰もいなくて入れない事に気付いただの、おなかがすいたし眠たくて死にそうだの。オマケに財布も持っていないのである。どんだけでたとこ勝負なんだキミの人生観は。 

 ともあれ、トモダチたちが川で遊んでいるはずだというので、空腹をどうにかしてやる事にした。ファミレスくらいしか空いてないので致し方なくそこにするかと思っていると、何件か電話をかけた後、とんでもないことを言い出したのである。 

 「あー、止めてくれる友達も居ないし家も入れない。ちょっとだけアナタの家で眠らせて。」 
 おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!おい!もう一回言っとこう。おい! 

 まあ普通に考えるならこれは完全なお誘いである。不肖鴉も朴念仁ではあるが生粋のスケベであり、神様に感謝すべきであろう。普通は。  

 でもこの娘、少々若すぎるのである。少々無理をしていたらこんな年頃の娘がいることもありえるくらい歳が離れている上に、不肖鴉檀れいの結婚に心を痛めるような熟女好きであり、そんな気は起こらない。そもそもそんな年齢の娘の言である。妙な意図などないのかもしれない。 

 あ、あのさ。得体の知れない日本人男性なんだぜ俺は。 
 「ああ、ダメ?」 
 いやその 
 「じゃ、河原で寝るからいいよ。そこまで乗せてって?」 
 …死体と思われて大騒ぎになるぞ。 

 ああ、じゃそうすっか、とも流石に言えず、結局ベッドを明け渡し、自分は床に寝袋を敷いて寝る事になったのである。ああ、床ってこんなに肩甲骨に対する攻撃性があったんだな…。 

 ぽつぽつと、寝物語というにはヘビーな身の上話を聞いているうちに娘はスヤスヤと寝息を立て始めた。見れば、けばけばしく化粧はしているがあどけない寝顔である。 

  
 冒頭、人と人とは綾なす糸だと述懐したが、国籍から歳から、何もかもが違うもの同士枕を並べていると、出会いと別れは鏡のような働きをするものでもあるか、と思えてくる。人の目を介して見ないと自分という人間は見えてこないのかもしれない、誰かと人生を有る程度深く共有しないと、自分という像は見えてこないのかもしれない…。 

 「…」 
 ん?何か言ったかい。 
  
 何かを呟いたような気がしたが、あるいは寝言だったか知れない。 



 すっかり日も高くなった頃、やっと連絡のついたトモダチたちがいるというサッカー場まで送っていき、別れた。歩いていく背中が小さくなっていくのを見ながら、そういえばお互いの名前も知らない事に気付いた。 

 一瞬、呼び止めたい衝動に駆られる。 

 だが結局、そのまま帰ってやっと取り戻したベッドで眠った。呼び止めても詮無い事だ、と思ったのもあるし、互いに一本の糸にすぎない。それぞれにまた別の糸のほうへ走っていくのに、いちいち思いを引き摺っていては、高く飛ぶ事もできまい…。 


 目覚めれば既に夕方であった。洗面所にちょこんと落ちていたつけまつげにギョッとしたあと、くずかごに放り投げると何だか笑いがこみ上げてきた。 

 糸と糸。悪くない。 

  

at 19:48, 3youth,

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明滅は呟く、人にわからない言葉を

  梅雨の晴れ間の夜は静か、である。 

 こんな夜は酒だな…馴染みの居酒屋にでも呑みに行くか、と思い立って部屋を出たのだが、少しだけ湿り気を帯びた夜風が鼻をくすぐった瞬間、踵を返した。 


 今年、まだ蛍を見ていない。それを思い出したのである。 


  
 不肖鴉、蛍は好きだが苦手である。曖昧な距離感を保ったまま、困ったような微笑しているような、ふわりとした光を帯びて流れていく。手を伸ばした私を見向きもせず、離れていく。 

 どこへいくんだ…なあ、どこへいくんだ。…どこへ行ってしまうんだ、お前たちは…? 

 呼びかけるこちらの気も知らず、ふうわり、ふわり。お前には分からないよ、とでも言うように、意味ありげに明滅しながら…。 

 「だからさ。苦手なんだよお前ら…」 

 思わず悪態が口をついたところで我に返った。一旦部屋に戻って車の鍵を引っつかんだあと、気付けば車は街を抜け、街灯もまばらな山間に差し掛かろうとしていたのである。 


 それからものの五分後にはその街灯もいよいよなくなり、すっかり山の中。毎年来ているスポットの、毎年車を止めているところに車を止め、毎年のように誰もいない川辺に佇む。 

 川の草むらに、押し殺すような光が五つ、六つ。こちらを窺うように、時折光っている。 

 ああ、やっぱり今年も、いたか。 
 安堵感と同時に、その冷たい光にどうも心が騒ぐ。どうにもこの世のものとは思えないその光は、幽玄というより鬼火に近いように感じる。 

 ぜんたい、蛍というものはこの世のものではないのかもしれないな…。 

 などと思っていると。 

 背後の草むらが少し動いたような気がした。一気に気が膨らむ。半歩前に出ながら振り向くと。 

 「ちょっと少ないな、こりゃ。」 

 ぼそり、と闇の塊は呟いた。どうやら、先客はいたようである。 

 そうなんですか…? 
 「ああ。今時分ならもう少しばかり多いんだがね。」 
 そうですか…。自分はコレだけいれば満足ですけどね。 

 目が慣れてきたせいか、20ほどはいるように見える。 

 「川沿いの…向こうのほうは行ってみたかい。」 

 今度は闇のもう少し奥から声が。 

 いえ…。 
 「あっちならもっといるよ。なあ?」 
 「ああ。もう少し川沿いに行ってみな…」 

 礼をいい、そちらに行きかけながら二人分の影に「地元の方ですか」と問いかけたのだが、背中を向けているらしい影は、二つとも黙ったまま、闇に消えた。 

 何者だったのか…と思いながら川沿いを行くと、ああ、確かにいる。…いる。すごいぞこれ。 

 川の上を、誘導灯のように列を成して、数え切れないほどの蛍がいる。大きな草の塊には、鈴なりになった蛍が光る果実のように群れてぶら下がっている。 

 これは、これはほんとうか…。半ば夢に浮かされたようにふらふらと追って行くうちに、だんだん怖くなってきた。この光の誘う向こうに、とても美しく、甘美で…そしてこの上なく恐ろしいものが待っているように感じたのだ。春の闇、夜桜の向こうでじっとこちらを見つめる「それ」と同種の何者かが、手招きを…。 

 我に返って思わず立ち止まり、ぞっとして総毛だった時。 

 「…ああ…そのほうがいい。」 

 背中のほうから声がする。あまりのタイミングに何も出来ないで佇立していると。 

 「そこから先は随分危ない…道も悪いし。」 
 「兄さん、よく見えたな。危ないでな…」  

 先ほどの影が二人、揃って立っている。 

 あ、ありがとうございます。助かりました。 
 「ほ、こりゃすごい」 

 指さされた川のほうを眺めると、いっせいに蛍が飛び立ち、波がうねるようにふわふわと上下している。誘導灯、というより、道そのもの、光の回廊のようである。それがうねっている。 

 柔らかな光の波。さっきまでの恐怖も忘れて見入っていると、二人はまた、立ち去っていった。妙な安堵感を胸に、ほっと息をつき、思う。 

 やっぱり、俺は蛍は苦手だ。美しすぎるし、儚すぎる…。 

 無常であることや儚さに美を求める感覚は、日本特有のものだという。そこには、死や闇と渾然となったものが塗りこめられているように思う。いや、それは死、そのもの…。 

 多分、今夜は「それ」に出会った…ということなのだろう。川沿いを戻ってくる間、そんなことを思ったが、立ち止まった場所の奥をもう一度振り返る気にはなれなかった。 



 車を止めた近くまで戻ってきた時、一匹の蛍が目の前に現れた。 

 … 

 逃げもせず、ただふわふわともの言いたげに漂っている。手で包み込むようにすると、大人しく手の上を這い回りながら、光り続けている。 

 蛍の言葉が分からない俺は、幸せなのか不幸なのか… 

 さあ飛んで行け、俺はただの人間なんだ。何もかも分からないんだ。と手を広げると、それでも暫くは名残を惜しむように指先を登り続け、やがて空高く飛び去った。 

 ああ、そんな高く飛んで… 

 心配して見上げたが、梅雨には珍しい星空に紛れて、どれが蛍かは分からなかった。 



 あるいは、星になったのかもしれない。 

at 01:27, 3youth,

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